保育士は休憩なしが多い!私が勤めた保育園での事例

記事内に広告が含まれています。

「保育士は休憩なし!」「休憩中も仕事をしないと間に合わない」などの声をよく耳にします。私は3つの園で保育士の経験がありますが、保育士の休憩に関しては3園それぞれでした。

今回は「保育士は休憩なし」ということに関して、私が勤めていた園での実例とネット上やかつての同僚などから聞いた話をまとめていきます。

「保育士は休憩」について私が勤めていた園での実例

それではまず、保育士の休憩に関する私が経験した実例を見ていきましょう。

30分の休憩があったA保育園

まずは私が新卒で勤めたA保育園です。拘束時間は一応8時間45分で休憩は30分でした。
この保育園では保育士の休憩は別室で30分は確実に取れていました。休憩中はお菓子を食べたり、携帯を見たりと基本自由でした。

ただ一つ疑問に残るのが、労働基準法の定めでは、8時間の勤務では休憩は45分ということになっています。
この点に関して主任が「休憩時間を利用して定時を15分早めている」というようなことを言っていました。つまり普通番の場合は8時30分出勤で、17時30分定時のところを17時15分にしているということです。

これは果たして問題ないのでしょうか。一応休憩が30分あるだけマシではありますが、冷静に計算すると混乱してきます。しかもこれだと一日の勤務時間が8時間15分になり、一週間で40時間は超えてしまいます。

このA保育園は「定時に上がる保育士はいない」「問答無用のサービス残業がある」「土曜日出勤した分の休みは3時間半だけ」など、様々な闇を抱えているような園でした。今思えば、監査の時などどのように知らせていたのか気になるところです。

保育士にちゃんとした休憩がなかったB保育園

続いて私が入職したB保育園では、ちゃんとした休憩はありませんでした。乳児クラスは交代で保育室の裏で昼食を食べる、幼児クラスは子どもたちの午睡中にちょっと書類を書きながらお茶やコーヒーを飲む、それぐらいしか休憩がありませんでした。

B保育園はA保育園ほどの過酷な労働はなかったのですが、園全体に「休憩」というものに対し意識がなかったように思います。これも労働基準法的には問題ありだったでしょう。

上司から「休憩を取る」ということに対して意識がないと、園全体が休憩を取らないということが当たり前になってしまう例だと思います。まあ「休憩を取ると仕事が間に合わない」ということは事実なのですが。

保育士の休憩がいつの間にかなくなるC保育園

最後に私が勤めたC保育園ですが、ここはとにかく忙しすぎて保育士の休憩なしが当たり前になっていました。職員の数とキャパを考えても、尋常ではない仕事の量だったと思います。

拘束時間は9時間。週の勤務時間は38時間だったかと思いますが、もう計算すると訳が分からなくなってしまいます。一応上司も「とりあえずみんな20分は保育室から離れて休憩しよう」と言うのですが(そもそもこの発言自体がブラックですが)、最初は交代で20分くらい休憩するのですが、結局仕事が忙しすぎたり会議が入ったりで20分の休憩さえも必ずいつの間にか消えていました。

休憩を取るために上でやるべきことがあるでしょうに、逆に園長が「家での仕事も月給のうち」というとんでもない発言をするような、ブラックの中でもかなりのブラック保育園だったと思います。

私が勤めた以外の保育園の休憩はどうなっている?

私が勤めた保育園はこのようにどこもまともな保育士の休憩はありませんでしたが、他の園ではどうでしょう。ネット上の声や私のかつての同僚に聞いた話では以下のような内容が多かったように感じます。

・保育士の休憩はちゃんと取れていた。
・掃除やSIDSチェックの先生が別にいて、その時に休憩できていた。
・私同様にまともな休憩はなかった。
・子どもとの食事の時間を休憩にカウントされていた。
・休憩時間はあるが、休憩すると仕事が間に合わなく誰も休んでいなかった。
・派遣職員だけは休憩があった。

このようにどこの保育園も必ず保育士の休憩がなしというわけではなさそうですが、当たり前のように休憩がなかったり、子どもが安全に食事を取れているか気を使う「子どもとの昼食」を休憩にカウントするような保育園も少なからず存在するようです。

保育士の休憩なし、対策は?

ここまで保育士の休憩なしについて、私の実体験や聞いた話を書いてきました。これらの対策はあるのでしょうか。

はっきり言ってしまうと、保育業界全体や園の上層部が考え直さない限り、大きく変えることはできないと思います。

しかも休憩を取らずに働き、休日に反動で寝て過ごすような日々が続くと心身の健康を保ちながら働くことが難しくなってきてしまいます。
ここからは「保育士の休憩がなし」の場合、どう対応すればよいかを考えていきます。

短い時間でも力を抜く

まずは短い時間でも良いので、肩の力を抜き目を休めることを試してみてほしいです。「子どもの午睡中に1分だけ何も考えず目を閉じる」「トイレに逃げ込む」ということだけでも良いと思います。

夢中になって仕事をこなしていると、あとから疲れがどっと出てしまいます。本来ならばちゃんとした休憩がある上でこれらのことができると良いのですが、なかなかそうではない保育園も多いのが現状です。少しでも肩の力を抜くことで、疲れをため込まないようにしてほしいです。

子どもを見ながらストレッチ

子どもたちを保育しながらでもできるのがストレッチです。血行を良くする効果が期待できるので、痛みや疲れが出る前にやってみるのもおすすめです。

午睡の時だけでなく園庭遊びを見守りながらでもできるので、私も保育士時代によくやっていました。

あまりにひどい場合は転職や退職を

しかしここまで挙げてきた方法は「保育士にまともな休憩がない」場合の対応策でしかありません。本来は保育士の休憩はなくてはならないものですし、法律でも定められていることです。

あまりにブラックすぎる保育園で、休憩がないだけでなく雰囲気や人間関係などを総合的に見て「ダメだ」と思ったら退職や転職を選ぶのも手です。体調を崩してしまってからでは取り返しがつかないことになってしまう場合もあります。

このあたりについては以下の記事でも書いています。

保育士はメンタルやられるとアウト?その理由と予防方法を考える
精神的にきついと言われる保育士の仕事。人間関係など、保育士のメンタルがやられる要因はたくさんあります。保育士のメンタルがやられると、復活の道のりはかなり厳しいものになってしまいます。今回はその理由と、メンタルがやられないための予防法を考えていきます。

先述した通り、必ずしも保育士の休憩がない保育園ばかりではありません。休憩もない、人間関係も悪い、仕事も多すぎる、そんな保育園には自分の方から見切りをつけることも大切です。

まとめ

今回は保育士の休憩がないことについて書いてきました。実際は休憩については保育園次第で様々な状況で、ちゃんと取れる保育園や全くない保育園もあります。また忙しすぎて休憩が取れない保育士さんも少なからずいるようです。

対応策としていくつか挙げさせていただきました。あまりにもひどい場合は転職や退職という選択肢も持っておきましょう。

それでは、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。

<PR>ブラック保育園に就職しない方法は?

ここまで「保育士の休憩はなし!」というようなブラック保育園がたくさんあるという話を書いてきました。しかしちゃんとした保育園があるのも事実です。

ではブラック保育園に就職しない方法はあるのでしょうか?
方法の一つとして「エージェントを使う」という方法があります。

ここでは保育士のエージェントとして2社をご紹介します。

保育求人ラボ

保育求人ラボは保育士、幼稚園教諭の転職支援サービスです。掲載求人数は3万件を超えています。

専任のマンツーマンで転職・就職をサポートしてくれて、LINEでのやりとりも可能なため忙しい中での転職活動という方にも向いています。

園長や主任など、ハイクラスな求人に特化した保育求人ラボ プラスというサービスも展開しています。上を目指したい方、より責任のあるポジションに就きたい、キャリアアップしたいという方にもおすすめです。

せんとなび保育

せんとなび保育は保育や介護に強いセントスタッフが運営する、保育の求人に特化したサービスです。

専任のコンサルタントは全員「有資格者」「福祉職経験者」で、経験者でこそ伝えられることがたくさんあり、また手厚いサポートを受けられます。

利用者の声として「人間関係に悩まなくなった」などの声も上がっています。

自分に合った方法は必ずあり、サポートしてくれる人も必ずいます。是非ともブラックな保育園から抜け出して、保育士として「本当のやりがい」を持って活躍してくださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました