とても残念なことに、ここ最近男性保育士絡みのニュースが続いてしまっています。被害にあわれたお子さんの心のケアを願うばかりです。
それにしても真面目な男性保育士からすると迷惑な話です。ほとんどの男性保育士はまともなわけですが、こうも連日のように報道があると、ネットやSNS上には「男性保育士不要論」のようなものが多くなってしまいます。
私自身はSNSで「こういう犯罪者に対して、営業妨害で訴えられないものか」といったようなことを書き込みましたが、現実的ではないのは承知の上です。
それでは真面目な男性保育士はこのご時世、どのように自分の身を守っていけば良いでしょうか。
ネットやSNSの意見の風潮は変えることができない
最初に残念な結論を書かなくてはなりませんが、はっきり言ってネットやSNSの意見の風潮を変えることはできません。こんなに男性保育士のニュースが続くと、一括りにされるのは不本意ですが、世の中の意見が男性保育士に否定的になってしまうのは仕方のないことです。
「自分」を信頼してもらう
それでも中には「私の知っている男性保育士さんは大丈夫」と信じてくださる方もいるでしょう。それはその方とその男性保育士、またその方と保育園そのものとの信頼関係がしっかりできているからです。
つまり男性保育士が生きていく上で大事なことは、世間の風潮を変えることではなくて「自分自身が必要とされる男性保育士になること」なのです。
男性保育士が生きていく上で必要な信頼関係
それでは男性保育士が生きていく上で、誰とどのような信頼関係が必要でしょうか。大きくわけて「子どもと」「保護者と」「勤務先の園と」の3つが考えられます。
男性保育士と子どもとの信頼関係
まず男性に限らず、職員と園児との信頼関係は大事なものです。子どもたちに信頼され「大好き」と言ってもらえる関係性が基本です。
中には難しい子もいるとは思います。それでもいきなり信頼してもらえなくても、日々一緒に過ごすことで少しずつ関係性は変わっていくはずです。これは男性保育士だから、というものではなくすべての保育士に当てはまることと言えるでしょう。
逆に言えば「子どもとの信頼関係」は最初の一歩です。子どもの信頼なくして保護者からの信頼はありません。まずは子どもたちとの信頼関係を築くことが大切です。
男性保育士と保護者との信頼関係
続いて保護者との信頼関係です。「それがなかなか難しい」と悩んでいる方も少なくないとは思いますが、保護者の信頼を得られないと男性保育士として生きていくのが難しくなってしまいます。
こちらも最初から信頼してもらうというわけではなく、小さな積み重ねから信頼関係につながっていきます。例えば担任じゃない相手でも挨拶をするとか、お子さんのちょっとしたエピソードがあったら思い切って話しかけてみるとか、小さな積み重ねが大事になります。
また「保護者との信頼関係」は「保護者と園の信頼関係」と言うこともできます。保護者が園を信頼してくれていれば、職員のことも信頼してくれると言えるからです。
男性保育士と勤めている園との信頼関係
最後に自分の勤めている園との信頼関係です。園の中で「自分が必要な存在」と思われていれば、いざという時守ってくれるからです。
そのような存在になるためには、日々の働きぶりが大事になってきます。何でも率先して行っているか、社会人としての基本姿勢はできているか、後輩の手本となる存在かなど、日頃の自分自身を振り返る必要があるでしょう。
信頼関係が崩れるのは一瞬
ここまで男性保育士が生きていくために必要な信頼関係を挙げていきました。これらは一気に積み上げることはできず、少しずつ積み上げていくことしかできません。逆に信頼関係が崩れる時は一瞬で崩れてしまいます。
今現在「まだ信頼関係ができていないな」と感じている方は是非とも今から少しずつ始めてください。誰もが信頼関係を築くには少しずつの積み重ねです。
「信頼関係ができている」という自負がある方、素晴らしいです。しかし慢心することなく、常に「崩れるのは一瞬」ということを念頭に置いてください。
デリケートな話こそ園内でのルールの明確化を
さて冒頭で書いた通り男性保育士関連のニュースが続いてしまっています。真面目な男性保育士が風評被害を受けてしまっているわけですが、ここまででネットやSNSの意見を気にせず、自分自身を信頼してもらうと書いてきました。
他にも男性保育士が自分の身を守る一つの方法があります。それは「デリケートな問題こそ園内でのルールを明確にしてもらう」ことです。
性的な問題は何かと後回しにしてしまったり、曖昧にしてしまったりしがちですが、そこを敢えて明確なルールを園内で決めてもらうのです。
例えば「おむつ替えは行うのか」とか「着替えはどこまで手伝うのか」とか、細かく決めてそのルール内で業務を行うのです。それにより他の女性職員には負担になってしまうところもあるでしょうが、男性保育士自身があらぬことで疑われたら園全体の信用問題にもつながりかねません。男性保育士には他の場面で存分に活躍してもらい、デリケートなことは女性に任せるのも一つの方法です。
もし園内にこれらのルールがない場合、まずは上司や周りに提案してみてはどうでしょうか。それだけでも「きちんと意識している」というアピールになりますし、そこから「自分と勤めている園との信頼関係」につながっていきます。
まとめ
今回は男性保育士が今後どのように自分の身を守りどのように生きていけばよいかを書いてきました。大事なことは繰り返しになりますが「信頼関係」です。その信頼関係を作るために、できることを少しずつ行っていきましょう。
今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
コメント