精神的にもきついことが多い保育士という仕事。人間関係、過酷な仕事量、給料の安さなど保育士のメンタルがやられる要因はかなりたくさんあるというのが現状です。
それでは保育士のメンタルがやられるとどうなってしまうのでしょうか。今回は私の経験も踏まえ、保育士のメンタルがやられるとどうなるのか、そうならないための予防方法を考えていきます。
保育士のメンタルがやられるとアウト その理由は?
結論から言うと、保育士のメンタルがやられるとアウトです。もう今の保育園ではまともに働けない可能性が高いです。なぜアウトなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
一度メンタルがやられてしまうとその後も繰り返してしまう
保育士のメンタルがやられてしまった場合、一度崩れるとその後も何度も繰り返してしまい今いる保育園ではまともに働けない場合が多いです。
私自身も一度休職をして復職しても、戻ってくるとまた体調を崩すことの繰り返しでした。
私だけでなく、過去に何人もメンタルがやられてしまい休職した保育士を見てきましたが、その後完全復活をする保育士は見たことがありませんでした。再度の休職に入る、休職してそのまま退職というパターンでした。
それではなぜこのような負のスパイラルに陥ってしまうのでしょうか。
自分が休んでも、園の人間関係などの問題が解決するわけではない
保育士のメンタルがやられてしまい、例えば休職に入ったとしましょう。その間保育園ではどのような動きがあるでしょうか。
自分の代役が入る保育園や、フリーからの配置換えなどは行われるでしょう。
しかし自分が休職したからと言って、その園の人間関係や業務量などが見直されるわけではありません。休職をして、体調が整えばまた元の保育園に戻るだけです。そのためいくら休んでも再び同じ悩みを抱え込み、結局また体調を崩してしまうのです。
メンタルがやられて休職する それを悪いことと考える人も多い
保育士のメンタルがやられて休職をしてしまった場合、休職することを非難するような考えを持つ人が多いことも原因です。
私も経験があるのですが、復職後やたら冷たい態度を取る人がいます。はっきり言ってこういう人の存在こそ保育士のメンタルがやられる原因であるなどするわけですが、残念なことにそういう人たちにはその自覚はないのです。
人間関係で保育士のメンタルがやられてしまった場合、同じ人との人間関係で再度体調を崩すことも多いのです。
保育士のいじめの実態についてはこちらでも詳しく書いています。
病気への理解がないこともある
病気への理解がない場合もあります。
保育士のメンタルがやられて休職した場合、復職には細心の注意が必要です。時期を焦らないこと、復職後は無理をしないこと、それらは主治医と相談の上決定されることです。
ところが病気への理解がなく、復職=完全復活だと思っている人が少なからずいます。そのためいきなり今までのような仕事を任されるなどということもあります。
そのため再度体調を崩すという流れになってしまいます。
このように一度保育士がメンタルをやられてしまうとなかなか抜け出すことができなくなるのです。
保育士のメンタルがやられないようにする 予防法は?
それでは保育士がメンタルをやられないようにするためにはどうすれば良いでしょうか。ここまで再三書いてきたように、一度やられてしまうとそこからの復活は困難です。
大事なことは元気なうちから常日頃予防に努めることです。
園内で孤立しない
まず挙げられるものとして、園内で孤立しないということが挙げられます。
保育士のメンタルがやられる原因の多くは人間関係です。例えば、ある職員との人間関係に悩んでいたとして、その時支えになってくれる仲間の職員の存在はかなり大きいです。仲間が一人でもいるだけで、相談相手になったり愚痴り相手になったりしてくれるので大事です。
同期や年齢の近い先輩後輩はそういう相手としては最適です。仲間の存在を作り園内で孤立しないようにしましょう。
趣味などストレス発散を欠かさない
趣味などでストレス発散する時間を意識的に持つことも大切です。
仕事量が多く、家でも休まず仕事をしているという方も少なくないとは思います。しかしその姿は本来正しい状態ではありません。
とは言え簡単に「家で仕事をしないようにする」ということは難しいです。家でも仕事をするのは保育業界全体の課題としてやむを得ないところではありますが、その場合も必ずプライベートな時間を作りましょう。
ストレス発散をする、これもまた保育士のメンタルがやられないようにする一つの大事な方法です。
友人やSNSなどでの「人とのつながり」
仕事と関係ない、友人の存在も保育士がメンタルをやられないための予防になります。やはり「誰かと話す」ということは、それだけでかなりの発散になるのです。
なかなかそのような友人がいない、時間がないという場合はSNSなどを使うという方法もあります。
SNSは時に危険なものとして扱われることがありますが、正しく使えばたいへん便利なものです。
「人とのつながり」があるだけで、メンタルをやられないための方法に十分なりうるのです。
オンラインサロンを利用する方法も
最後に少し宣伝になってしまいますが、オンラインサロンを利用するという方法もあります。
私自身もオンラインサロンを運営しており、名前の通り立場の弱い保育士さんのコミュニティです。
当サロンでは立場の弱い保育士さん同士の情報共有や、悩みの書き込み、zoomを使った座談会などを企画しております。無料期間もありますので、もし興味がございましたらお待ちしております。
まとめ
今回は保育士のメンタルがやられるとどうなるのか、その対処法とともに考えてきました。
保育士はメンタルが命ともいえます。とにかく崩さないことが大切です。一度崩すと復活するのはかなり難しいのです。
そのために健康なうちから、予防に努めていきましょう。「私は大丈夫」と思う人でも、いつ体調を崩してしまうかわかりません。それだけ保育士という仕事はメンタルがやられるリスクがあるということです。
それでは今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
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