フリーランス保育士になるメリットとデメリット

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こんにちは、フリーランス保育士のふくだけいごです。今回はフリーランス保育士になるメリットとデメリットについてです。「これからフリーランス保育士になろうかな」と考えている方の参考になればと思います。

メリット

まずはメリットから見ていきましょう。

自由な働き方をすることができる

保育園で保育士として働いている方の中にも「もっと自分のできることを広げていきたい」「将来的にはこんなことをしてみたい」などの夢を持っている方がいらっしゃるかと思います。また「今の給料では足りないから副業をしてもっと稼ぎたい」という方もいらっしゃるかも知れません。ところがこの時「就業規則」が障壁になっている場合が多いかと思います。就業規則とは、簡単に言うと職場で決められた規則です。これがなぜ障壁になるのかというと、多くの場合副業や兼業を禁止にしているからです。公立保育園の正規職員は公務員のため確実にできませんし、私立でも禁止の場合が多いようです。そのため簡単な仕事や保育に関係する仕事、例えばライターや最近ならYouTuberなどにもなれません(ただし就業規則は園ごとに異なるので、副業を考えている方は上司に確認することをおすすめします)。

しかしフリーランス保育士にはそのような制約はありません。自分のやりたいことは好きなようにやることができます(ただし全て自己責任です)。

「どうしてもやってみたいことがある」「こういう夢を持っている」という方にしてみれば「自由に動きやすい」というのがフリーランス保育士のメリットとして挙げられるでしょう。

保育園で勤務する場合でも、比較的人間関係に悩まされにくい

保育士の退職理由に「職場での人間関係」というのは必ず上位にランクインしてきます。私自身もそうでした。
保育園という職場における人間関係についてはこちらの記事でも詳しく書いています。

保育士はなぜ数年で辞める人が多いのか すぐ辞めてしまうメカニズムを考察する
離職率が高いと言われる保育士。中でも数年で退職してしまう保育士が多いと言われています。なぜ保育士はすぐに辞めてしまうのでしょうか。今回はそのメカニズムを私なりに考察してみました。すぐに退職されないための提案も書いています。

フリーランス保育士でも保育園で勤務することは可能ですが、その場合人間関係には比較的悩まされにくいです。もちろんフリーランス保育士でも保育園の職員との人間関係がないわけではありません。一緒に保育をしたり、業務を行ったりすることはあるでしょう。その中で意地の悪い職員と関わらなくてはならないこともあるかも知れません。それでも「嫌であればその保育園での仕事を次回から請け負わなければ良い」のです。この自由度は保育園の正規職員ではなかなかないことです。

とはいえ、例えば「すでに長期契約を交わしてしまった」「他に請け負っている仕事がない」という場合は嫌でも続けざるを得ないかも知れません。そういう意味で「比較的」「悩まされにくい」という表現をしました。対策としては「お互い様子を見る」という意味で、いきなり長期の契約をせず、まずは短期契約や単発での契約をするという方法があります。この方法は保育園側からしても「どんな保育士かとりあえず見ることができる」という意味でメリットがあります。

自由に日程を組める場合がある

保育園で勤めていると、仕事が多すぎてついつい残業(それもサービス残業)、帰宅しても翌日以降の保育の準備とプライベートの時間をきっちり取ることができない場合があります。私自身もサービス残業、無給で早出出勤、帰宅しても仕事など、このような異常な生活を「普通のこと」として過ごしてきました。

フリーランス保育士の場合、仕事内容にもよりますが仕事とプライベートの区切りをはっきりつけることができます。例えばライターとしての活動がメインであれば、好きな時間、場所で仕事ができますし、納期に間に合いさえすれば仕事をする日、しない日とその辺りの設定は自由です。保育園で勤める場合、少々難しいところもあります。つい残業になってしまったり、家でやらなくてはならない仕事が発生してしまったりということもあるかも知れません。しかしその区切りはきちんとつけるべきです。もし本来契約した時間より勤務時間が長くなってしまう場合には別料金を請求するなどしましょう。そこを曖昧にしてしまうとフリーランス保育士になった意味がなくなってしまうとも言えます。「気まずい」と思うかも知れませんが、大事なことです。対処法として保育園側との契約書をしっかり交わしておき、その中に時間外のことも盛り込むと良いでしょう。

頑張り次第で収入アップが狙える

フリーランス保育士になるということは、仕事の料金設定を自由に行うことができるということでもあります。保育園との契約やベビーシッターとしてのシッター料など、自分で決めることができます。また「保育園での仕事+ベビーシッター」や「保育園の掛け持ち」「ベビーシッター+ライター」など複数の仕事を掛け持つことができ、それに伴い収入が増えることも狙えます。

ただしあまり無理をすると体調不良の原因にもなります。いきなりたくさんの仕事を請け負うのではなく、まずは少しずつから始めて余裕ができてから仕事量を増やすというのが良いでしょう。また料金設定に関してもあまり高く設定しすぎるとなかなか依頼が来ない可能性があります。一般的な派遣保育士やベビーシッターの料金をよく調べ、自分の力量を踏まえちょうどよい額に設定しましょう。

デメリット

フリーランス保育士になるメリットがあるということはデメリットもあるということです。それぞれをよく把握した上でフリーランス保育士を目指しましょう。

収入が安定しない、軌道に乗るまでが大変

まずは収入が安定しないということが挙げられます。フリーランス保育士には月給はありません。自分が仕事をすればするだけ収入が得られ、仕事がなかったり、できなかったりした際には収入が減ります。全く仕事がなければ収入もありません。長期間で契約している仕事があれば安定するかも知れませんが、そのような状態になるまでが大変です。

特にフリーランス保育士になりたての頃はなかなか仕事が決まらないということになりがちです。対策としては保育園に営業に行く、SNSやブログを活用する、クラウドソーシングに登録をするといったことが挙げられます。全部するのが良いです。ただ待っていても仕事はやってきません。とにかく行動することが大事です。

どうしても収入が足りないという場合、軌道に乗るまでアルバイトなどをしながら活動するという方法もあります。この場合収入にもよりますが、無理をしすぎると体調への影響が考えられるので無理のないように取り組む必要があります。またアルバイトの方が忙しくて本業が思うようにいかないなんてこともあり得ます。その辺りのさじ加減が難しいです。

代役がいない=責任が重い

保育園の保育士の場合、急な体調不良になった時はフリー保育士や人数的に余裕のあるクラスから保育士がヘルプで回ります。しかしフリーランス保育士には代役がいません。急に休まなくてはならない時には、依頼に穴をあけてしまうことになります。穴をあけてしまうということは次回からは依頼が来なくなってしまうかも知れません。いざという時にお願いし合えるネットワークがあればよいのですが、今のところ難しいようですし依頼する側からしても「急に別の人に来られても困る」ということもあるでしょう。

つまりフリーランス保育士は、一般的な保育士以上に体調管理に気を配る必要があります。有休というものが存在しません。休めば休んだだけ収入は減りますし、信頼関係も薄れてしまう恐れがあるのです。

まとめ

このようにフリーランス保育士になるということは様々なメリット、デメリットがあります。魅力的なことばかりではありません。これらをよく吟味した上で目指すのがベターだと思います。今後は需要も高まると言われているフリーランス保育士。もし「やってみたいことがある」「もっと自分の可能性を広げたい」と思われる方は、今回のテーマも踏まえた上で考えてみてはどうでしょうか。

 

今回も最後までお読みくださりありがとうございました。

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