フリーランス保育士の働き方 ネットの記事によく書かれている内容は本当か?リアルフリーランス保育士が考察する

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こんにちは、フリーランス保育士のふくだけいごです。フリーランス保育士に関する記事がネット上に増えてきているように感じます。ではそこで書かれている記事はどこまで信頼してもよいのでしょうか。今回は「フリーランス保育士の働き方」について実際にフリーランス保育士をしている私が考察してみました。否定的な見解を示す記載もありますが、あくまで私なりの考察ですので全てが嘘だと否定するものではありません。

・フリーランス保育士はフリーの保育士として働ける?

ネット上の記事で特に多く見かけるのが「フリーランス保育士はフリーの保育士として好きな時間に好きな場所で働ける」というものです。

フリーの保育士とは、保育園に所属しているが担任を持たず、休みの保育士がいる時に代わりにそのクラスに入ったり、その他園内の雑務をしたりする保育士のことです。私も以前勤めていた保育園で経験があります。

私が過去に勤めた保育園は3園ありますが、フリーの先生がいた園は1つだけでした。その保育園は職員数が多く、金銭的に余裕のある(あくまで相対的にですが)保育園でした。少し踏み込んだ話になってしまいますが、お給料も他の2園よりは高かったです。

そもそもフリーの保育士が在籍している保育園はどれだけあるのでしょうか。正確な統計は取っていませんが、どこの保育園にもいるというわけではなさそうです。保育士不足が言われている現状です、フリーより担任が必要なわけですからどこの保育園にもフリー保育士を配置しているとは考えにくいです。またフリーの保育士を配置できるほど金銭的な余裕はないという保育園も少なくないでしょう。

そこで本題ですが「本当にフリーランス保育士はフリーの保育士として働ける」のか。これは全否定まではしませんが「フリー保育士を配置したいけど募集が集まらない」という保育園があれば、という条件付きになるでしょう。そのような保育園があれば、フリーの保育士として働くことも可能です。しかしフリーの保育士を配置できる保育園は金銭的に余裕があるなど限られています。

また「好きな時間に働ける」というのも「保育園側の求める時間帯と自分の希望する時間が一致すれば」の話です。保育園側からすれば保育士がたくさん居る時間帯は必要ないわけです。あくまで保育園の保育士が足りない時に欲しいわけです。

したがって「確かにフリーランス保育士がフリーの保育士として働くことは可能」だが「あくまで条件付き」というのが結論になります。自分の希望する保育園が運良くフリーの保育士を探していればいいのですが、なかなかそんなうまい話はないのではないでしょうか。それでも「フリーの保育士として働きたい」と強く思うのであれば、あまり自分側の条件を出しすぎずにチャレンジしてみるのはどうでしょう。

・フリーランス保育士がベビーシッターとして働く

「フリーランス保育士がベビーシッターとして働く」という記事も多く見かけます。これは確かにあるのではないでしょうか。保育を必要とする需要に対する保育園の数や保育士の数は足りていません。足りない分に加え、保育園がやっていない休日や早朝及び夜間など、時間帯の自由度も高いベビーシッターという選択をする保護者も少なくはないからです。

ベビーシッターを必要とする人と直接契約を結ぶ場合に限らず、登録制のベビーシッターに登録するという方法もあります。むしろ後者の方が一般的なのかも知れません。前者の場合、フリー保育士のところでも前述したとおり、自ら仕事を獲得しにいく必要があるからです。また個人で行っているベビーシッターより、登録制の方が利用者の信用度は今のところ高いようです。

いずれにせよフリーランス保育士がベビーシッターとして働くことは十分可能です。しかしここでも注意点があります。男性は受け付けていないなど、会社によっては様々な条件があります。特に男性は厳しいようで、登録すらできない場合もあります。わずか一握りの男性保育士による犯罪の影響であると考えられます。まともな男性保育士にとっては迷惑な話ですが、どうすることもできないのが現状です。男性保育士でベビーシッターを目指すなら、個人で行うかつ性的な部分の潔白さのアピール(おむつ替えや着替えの補助についての考え方や対応を敢えて記載するなど)する必要性がありそうです。

 男性保育士の問題については以下の記事でも書いております。

男性保育士の生き方 男性保育士は自分の身をどう守ればよいか
残念なことに男性保育士絡みのニュースが続いていて、世の中には「男性保育士不要論」も増えてしまっています。では男性保育士はどのように自分の身を守りどのように生きていけばよいのでしょうか。「不要論」に対抗するのではなく、別のアプローチで考えていきます。
男性保育士は不安?そう思った際にするべき行動は?
男性保育士は不安と思っている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。ほとんどの男性保育士は真面目に仕事をしていますが、ニュースなどを見ていると不安になることもあるかも知れません。今回は男性保育士が不安と感じた際の対処法を解説します。

・フリーランス保育士が単発の仕事をする

期間限定のイベントの際に子どもを預かる仕事があるという記事もあります。確かにそういう仕事があるのであれば、フリーランス保育士の需要はあるでしょう。しかし正直なところ「そんな仕事あるのか?」という思いです。記事には具体的な仕事が書かれていないことが多く、どんな仕事なのか不透明です。もしかしたら私が調べた時期的にそのような仕事が少なかったということかも知れませんが、あまり過信はしない方が良さそうです。

もしそのような仕事があれば、楽しく仕事はできそうです。ですがその場合人気の仕事になると思いますので、ここでも仕事を獲得しにいく必要があります。したがってそのような仕事をしたいと考えている場合は、常に新しい情報を仕入れられるようSNSやネットを活用すること、そして自分自身が採用されるような特技や経歴を持っていることです。

・フリーランス保育士がライターとして活動する

ネット上でよく見かけるフリーランス保育士の働き方で、こちらも多いものになっています。ライターとしての活動。これは確かにあり得ますし、私自身現在ライター業も行っています。保育に関する記事の執筆だけでなく、子育てに関する記事も書けるのではないではないでしょうか。もちろん文章を書くのが好き、得意という方でなければ務まらないですが。

ライターになるには特別な資格などは必要ありません。極端な話ライターと名乗ればその日からライターです。仕事を探すにはクラウドソーシングに登録する方法が一般的です。

しかしこれも注意点があります。私が感じることなのですが「保育系のライティングの仕事はそれほど多くない」ことです。そもそもライターの記事をクライアント(仕事の依頼主)はお金を払って買い何に使うのでしょうか?主に自身のブログやサイトに掲載し、広告料などの収入を得るためという場合が多いのです。保育士に関する記事の場合、主にサイトやブログを訪れる人は保育士として働いている人やこれから保育士になろうかと考えている人などが挙げられますが、関係ない人には本当に関係ない話になってしまいます。大手の保育関連会社のオウンドメディアは多く存在しますが、個人の保育関連ブログで収入を得るということは難易度が高めなのです。そのため仕事の数が多くないのではないかと考えられます。

もちろんこの限りではありません。大手のサイトや雑誌に掲載されるような記事であれば高い収入を得られるでしょう。しかしライターになったばかりの者にそのような仕事の依頼がいきなり来るでしょうか。なかなかあり得ないことだと思います。もし本気でライターでやっていきたいと考えているのであれば、最初は単価が安くてもコツコツ実績を積み重ねていくことです。それにより少しずつ仕事の単価が上がっていくかも知れません。また自身でブログを立ち上げ、そこで記事を書くことも良いでしょう。できれば両方行うのが良いです。ライターになりたいのであれば「いきなり大儲けをしようと考えず、少しずつ稼げるようにしていく」ということが鉄則になります。

まとめ

今回は「フリーランス保育士の働き方」について「ネット上の記事はどこまで本当なのか」を考察していきました。全体的には「確かに書いてある通りの働き方があるが、その通りやっていくことは簡単ではない」といったところでしょうか。もちろん一本立ちしてやっている人もいますが、そのためにはそれなりの努力が必要です。

全体的に「そんなに甘くない」という傾向の記事になってしまいましたが、私としてはこの「フリーランス保育士」という働き方がもっと一般的になってほしいと考えています。いつも書いていますが「フリーランス保育士同士の横のつながり」ができればより働きやすくなるでしょう。「これからチャレンジしたい」という方の参考に少しでもなれば幸いです。

それでは、今回も最後までご覧くださりありがとうございました。

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